- HOME
- DIGITAL LAB
- ChatGPTを味方につける - AI時代のコンテンツ戦略
アクセス重視の思考から抜け出すための戦略的WEBの作り方

「アクセスはあるのに売れない」
「SNSでバズったけど、成果につながらない」
そんな相談を、僕は何度も受けてきました。
それは決して“あなたの努力が足りない”わけではありません。
むしろ、日々の運用に力を注いでいるからこそ、「なぜ成果に結びつかないのか」と悩んでしまう。その原因は、たったひとつ──WEBマーケティングの本質を“足し算”で捉えてしまっているからです。
成果が出るサイトには、ある公式があります。
それが、
アクセス × 導線設計 × 信頼構築 = 売上
この掛け算のどれかが“ゼロ”になれば、どれだけ頑張っても結果は出ません。
逆に、すべてが「1以上」の状態になれば、売上は自然と“伸びる構造”になります。
第一の要素:「アクセス」だけで満足していないか?
まず最初に多くの人が追いかけるのが「アクセス数」──つまり、どれだけ人を呼び込めるか、です。
SEO、リスティング広告、SNS、YouTube、インフルエンサー施策…。確かにこれらは強力な“流入口”になります。
しかし、アクセスをいくら稼いでも、流入後にユーザーが迷子になったり、すぐ離脱してしまうようであれば、売上にはなりません。アクセスとはあくまで“スタート地点”にすぎない。そこから先の導線がなければ、何も始まりません。
第二の要素:「導線設計」は、“買わせる”ためではなく、“納得させる”ためにある
WEBサイトの構成やページ遷移は、いわば“おもてなしの順番”です。
たとえば、お寿司屋さんに行って、いきなり「ウニか大トロか選んでください」と言われたらどうでしょう?
「え、まずはお茶もらって、流れを説明してよ」と思いませんか?
それと同じことが、WEBサイトでは日常的に起きています。
適切な導線設計とは、「このページを読んだ人は次に何を知りたくなるか?」という“感情の流れ”を予測しながら、配置やボタンを設計していくこと。
売るためではなく、納得してもらうために存在するのです。
僕が作るサイトでは、「共感→課題提起→信頼→提案→行動」というストーリー構造を持たせています。感情と理性、どちらの段階でも“納得”を積み重ねることで、自然なアクションが生まれるようにするのです。
第三の要素:「信頼構築」がなければ、すべてが無意味になる
多くの人が見落としているのが、この「信頼構築」です。
情報があふれた今の時代、ユーザーは“疑いの目”をもってWEBを見ています。
だからこそ、数字や文章だけでは足りません。
・顔の見えるプロフィール
・具体的な導入事例
・生のレビューやお客様の声
・メディア掲載や受賞歴
・企業としての想いや哲学
こうした情報を丁寧に載せることで、はじめてユーザーの心は動きます。
「ここなら安心して相談できそう」と思わせた時点で、勝負はほぼ決まっているのです。
三つの掛け算で、サイトは“勝手に売れる構造”になる
アクセス数を増やすことばかりに力を注いでいないでしょうか?
それも大切ですが、“導線”と“信頼”の設計が抜けていたら、すべてが空回りになります。
実際に、僕が支援したとあるサービスサイトでは、アクセス数は月1,000程度と少なめでした。
しかし、導線設計と信頼構築を徹底的にチューニングしたことで、CVR(成約率)が8%超えという驚異的な数字を叩き出しました。つまり、「1,000人に見られれば80人が問い合わせてくれる」サイトになったわけです。
アクセス数は少なくても、掛け算の精度が高ければ、WEBは十分に“稼働する資産”になります。
「情報発信」ではなく、「仕組み設計」へ
多くの人がWEBを「情報発信の場所」として捉えています。
でも、本質は違います。WEBは戦略を実行するための装置です。
アクセスを集め、導線を作り、信頼を積み上げ、成果へとつなげていく。
そのためには、戦略的な設計が不可欠です。
そしてそれこそが、僕の仕事です。
単なる改善ではなく、“仕組みそのもの”を再構築する。
アクセスが「売上」に変わらないと悩んでいるなら、今こそWEBの見直しどき。
数字の先にある人の行動を可視化し、“結果を出す設計図”を描いていきましょう。